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よいところメッセージを書き合おう [雑誌]

私が編集に関わっている学事出版雑誌『授業づくりネットワーク』「あすの授業」コーナーの原稿を、私なりの視点で検討していきます。
※参考:佐内信之「新しい授業レポートの誕生 『あすの授業』を中心に」『授業づくりネットワーク』2007年3月号

『授業づくりネットワーク』2010年2月号
学級活動(小学校高学年)/増川秀一 よいところメッセージを書き合おう

本実践のシステムを、増川さんは次のように箇条書きしています。

(1)シートに自分の名前を書く。
(2)教師の合図で、一斉にシートをとなりの友達へ回す。(時計回り)
(3)友達の名前を確認し、その友達のよさやがんばりを枠の中にメッセージとして書く。
(4)全員分書き終え、シートがもどったら、友達からのメッセージを読む。
(5)シートにふり返りを書く。
  ※書く時間は、友達一人あたり約一分三十秒。最後に記名する。

これだけの説明にもかかわらず、授業全体の構造がよくわかります。この他にワークシートの実例も示されているので追試しやすいでしょう。再現可能性が高いです。「日本とつながりの深い国を『ミニ本』にまとめる」のときにも書きましたが、増川さんのシステム整理は実に巧みです。

また、子どもの作品を引用した上で「よさやがんばりの他、友達への感謝の気持ちを書く子どもも見られた」と考察したり、「これからも、大きな声で発表したい」という前向きなふり返りを紹介したり、エピソード描写も見事です。伝達可能性が高いです。増川さんの描写のうまさについては、「システム整理法とエピソード描写法〜『あすの授業を中心に』〜」(『授業づくりネットワーク』2009年8月号)でも紹介したことがあります。

システムとエピソード、いずれをとって見ても、今回の増川さんの書き方のレベルは、かなり高いと思われます。

1点だけ、「伝言板」の次の箇所について指摘しておきます。

 平成十六年度に山形県教育センターで行われた諸富祥彦先生(明治大学教授)の講演内容を参考にさせていただいた。

「講演」も悪くないですが、できれば読者が参考にしやすい「文献」を示してほしいところです。諸富さんは著書も多いので、どこかに本実践に関係するものがあるのではないでしょうか。

また、この原稿を読んで思い浮かぶのが、池田修さんの「書き込み回覧作文」です。池田実践と増川実践との違いの一つに「机の配置」があります。池田さんは一斉指導の隊形のままでシートを回しますが、増川さんは「全員の机を移動し、1つの大きな円をつくる」隊形で行っています。教室の雰囲気づくりのために、この配置は重要な役割を果たしているような気がします。

このアイデアは諸富さんからいただいたのか、増川さんのオリジナルか、このような点も、ぜひ明らかにしておきたいところです。
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