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万葉仮名・変体仮名クイズ [雑誌]

私が編集に関わっている学事出版雑誌『授業づくりネットワーク』「あすの授業」コーナーの原稿を、私なりの視点で検討していきます。
※参考:佐内信之「新しい授業レポートの誕生 『あすの授業』を中心に」『授業づくりネットワーク』2007年3月号

『授業づくりネットワーク』2011年2月号
国語(小6)/藤原友和 万葉仮名・変体仮名クイズ

「授業のへそ」を引用します。

 「自分の好きな○○」をテーマに、万葉仮名→変体仮名→ひらがなの順でヒントを出しながらクイズを行う。楽しみながら日本語の文字への興味・関心を高めることができる。

シンプルですが、楽しそうな実践です。具体的には、どのように展開しているのか、見出しと枠囲みを見ていきましょう。

1 なんと読むでしょう?

止良衣毛尤
(変体仮名)
どらえもん

教師によるクイズです。「先生が子どもの頃に好きだったテレビアニメ」というテーマを発表した後に、3枚のフリップを示しています。ここに(変体仮名)は示せませんが、この文字を見れば、誰でも正解が分かるようになっています。

2 仮名クイズをつくろう!

(1)「自分の好きな○○」を決める。
(2)関連する語を万葉仮名で書く。
(3)別紙に変体仮名で書く。
(4)別紙に平仮名で書く。
(5)(2)〜(4)の順に紙を重ねる。

於寸之
加尤奈於止
也幾由宇
久礼与尤 之尤知也尤

クイズの作り方と作品例が枠囲みで示されています。けれども、わざわざ枠囲みにしなくても、簡潔に説明できそうな内容です。

3 ペアでクイズを出し合おう!

(1)ジャンケンで先・後を決める。
(2)自分のテーマを言い、出題する。
(3)五秒以内に正解できなかったら一枚めくってヒントを出す。
(4)正解できたらサインをもらう。
(5)役割を交代してくり返す。

この部分については、先の教師によるクイズで描写されていますので、枠囲みの必要性は低いかもしれません。「ジャンケン」「五秒」「サイン」などの細かいルールは初めて出てきますが、それほど優先順位が高い内容ではなさそうです。

つまり、藤原さんは各項目で枠囲みしているのですが、部分的な手順にばかり、とらわれていて、肝心の実践全体に関わる「しかけ」が記述できていないように思われます。たとえば、次の部分です。

 『それでは、イスとフリップを持って二重の円を作って下さい。向かい合った人が今回のペアです』ペアでクイズを出し合った後に、円の外側に座っている子どもが時計回りに一つ隣のイスに移る。

 一周した後、立ち歩きOKにして制限時間内(五分)になるべく多くの友だちとクイズを出し合うようにした。

つまり、授業全体は次の構成になっているようです。

(1)先生のクイズに挑戦する。【全体】
(2)それぞれがクイズを作る。【個人】
(3)二重円を作って相手を変えながら、クイズを出し合う。【ペア】
(4)立ち歩きながら、残り半分の友達とクイズを出し合う。【全体】

このような構成こそ、枠囲みすべき「しかけ」のはずです。【全体】→【個人】→【ペア】→【全体】という構成がしっかりしているからこそ、最後の「立ち歩きOK」の場面でも、スムーズな活動ができたのではないでしょうか。

この構成を枠囲みした上で、時間の配分やクラスの人数など、数値の情報を明らかにすれば、読者が追試するときの再現可能性が高まるのではないかと思われます。
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